私達のカビ処理は根(菌糸の奥)まで攻撃する方法を行います。
従来のカビ処理は基本的に表面の漂白しか出来なく、見た目は処理出来たと錯覚させている物がほとんどでした。
そのため、短い時間で再発することが多かったのが事実です。
その原因は、現在流通しているカビ取り剤は遊離塩素剤がほとんどだからです。
遊離塩素剤は攻撃力はめちゃくちゃ強力ですが、防御力が最弱なのです。
どういう事かと申しますと、表面のカビに対して攻撃出来ますが、攻撃した途端ダメージを負ってしまって自己分解してしまいます。
そのため深く伸びた菌糸までは届くことはできない「諸刃の剣」なのです。
塩素剤は大きく分けて2つ存在します。流通している遊離塩素剤と水道法で水道水の消毒で認められている結合塩素剤があります。
水道法で浄水場から一番遠いところの水道からでる水に塩素濃度の規定があります。そのため遊離塩素剤では自己分解してしまうためにあまり使われていません。
そこで、多くつかわれている消毒方法は結合塩素剤を用いる方法なのです。
結合塩素剤は真逆の性質を持っていて、攻撃力は無いものの防御力とスタミナはめちゃくちゃ強力なのです。
ボクシングで例えると軽いジャブをボディーに永遠に打ち続けているイメージです。
それを踏まえて我々のカビ処理は大きく分けて2つの塩素剤を使います。
結合塩素剤でボディーをお見舞いしながら、少し体力が衰えたカビに対して諸刃の剣(遊離塩素剤)を振りかざす。それを繰り返すことで菌糸の奥まで退治していくのです。
最後になぜ結合塩素剤のカビ取り剤が売られていなのかと申しますと、スタミナがあるように解説しましたが日持ちがしません。製造してエンドユーザーに届く頃にはただの液体になっている可能性があるからです。
そのため私達は、現場もしくは会社で製造し新鮮な結合塩素剤を使用します。